2025年6月28日、幕張メッセで開催された「World DJ Festival 2025 JP NIGHT STAGE」
この日のステージに登場したのは、WATARUと、WE DIE YOUNGからrejection、KO3、vishnu okunoの3名。
B2B形式で展開されたこのセットは、4人それぞれのスタイルがぶつかり合いながらも絶妙に絡み合い、
ジャンルや境界を曖昧にしたスリリングな展開で、オーディエンスを次第に引き込んでいった。





開始直後からじわじわと人が集まり始め、曲が進むにつれてフロアの熱が上昇。
ビートに合わせて体を揺らす観客たちのエネルギーが一体感を作り、徐々に“ここが一番アツい場所だ”という空気が、確実に広がっていった。
先頭を切ったWATARUが強靭なビートで会場の熱を上げていく
そこにrejectionが空気を切り裂くような重低音を放つ。
KO3は独自のグルーヴでテンポを引き上げ、Trap〜Bass Houseを自在に行き来し、vishnu okunoが感情のエッジを立てるようなサウンドで加勢する。





そして中盤、自然とフロアの中央にモッシュピットが出現。
観客同士が勢いよくぶつかり合う、むき出しの衝突がはじまる。
押し合いへし合いの波がうねる中、一部では船漕ぎモッシュまで巻き起こり、特設ステージは完全に戦場と化した。
気づけば、ステージを囲う柵の外にまで人が溢れ、立ち止まって聴き入る者、踊り出す者が続出。



さらに途中、観客が鍵を落とすというアクシデントも。
その鍵を囲んで、なぜか全員が指差しながらヘドバンするという謎の儀式のようなムーブメントが突如発生し、
狂騒のなかにもどこかユーモアが漂う、最高に“らしい”瞬間を生んでいた。



WATARUとWE DIE YOUNGの4人が繰り出すセットは、単なるB2Bに留まらず、LIVEとDJをかけ合わせたような、ストーリー的かつ予測不能な構成を刻み続けた。
熱狂と破壊衝動が交互に押し寄せるフロア。そこにあったのは、音楽を“聴く”ではなく、“全身で浴びる”という体験そのものだった。



ベースミュージックを主軸に、ジャンルの壁も演出の縛りも軽々と超えてみせたこのステージは、
間違いなくこの日のJP NIGHT STAGEで最も“肉体を揺らした瞬間”として刻まれた。
